作品について


 リトルオードリーは1947年から1958年にかけてパラマウント・ピクチャーズのアニメに登場した主人公。

フルネームはオードリースミス。

 今でも世界的に大人気の「ベティ・ブープ」をはじめ「キャスパー」や「ポパイ」などを手がけたシーモア・ナイテルと「白雪姫」「ダンボ」「ピノキオ」などの関連キャラクターを生み出したアニメーターのビル・ティトラによって描かれている。

 リトルオードリーはビル・ティトラの娘タミーがモデルになっていると言われており、パフスリーブのワンピース、メリージェーンの靴、トリプルテールにリボン頭がトレードマーク。現実と夢の世界を行ったり来たり、最後はいっつも笑っている。理解不能な女の子と一言で言いたい気もするが、子供らしいと言えば子どもらしいし、大人にもよく似ている。

 アメリカン・アニメーションは1920年代の音声付きカートゥーン映画の登場に始まり、現代においても愛され続ける作品が幾つも生み出された。アメリカンアニメの黄金時代は1970年代まで続き、その時代の中でリトルオードリーの人気がどれ程まであったのか詳しいことは今のところ分かっていない。

 とにかく、イラスト・ストーリー・音楽・雰囲気どれをとっても誰もが好きになる要素がある。主人公のリトルオードリーをはじめ、巧みで個性的なサブキャラクター、背景画、動きに至るまで何度見ても面白い。この世界観をどこまでキャッチするか、見れば見る程クセになるこの感覚をぜひ味わってもらいたい。

 そして、忘れてはいけないのがキャラクターの声を演じる声優たち。オリジナルのリトルオードリーはベティ・ブープやポパイの恋人オリーブの声を担当したメイ・ケステル。初登場の1947年当時、39歳のメイ・ケステルが少女リトルオードリーの声を演じているのだが、メイでなければ誰がやっていたのかと思うほどキャラクターそのものである。

 また日本語吹き替えでは、オーディションの中から選ばれた子役の間中美妃がリトルオードリーを演じる他、オフィスチャープ役者陣やオーデイションで選ばれたキャストたちが、愉快で奇妙な様々なキャラクターを演じている。 


“It’s Laughing Cats and Dogs”

どしゃぶりの笑い

さいごにいっつも笑うのだれだ

青いリボンのトリプルテール

ちょうちん袖のワンピース

メリージェーンの靴はいて

足首丈の靴下は白

現実あっち・夢こっち

今日はどちらの世界へお出かけへ

日本発上陸!

DVD

『Little Audrey リトルオードリー』1,000円(税別)